結婚式の前撮りは和装が人気!和装に合うロケーション場所や人気のスポットを紹介

結婚式の前撮りとは?

前撮り

結婚式と別の日にゆっくり撮影するのを結婚式の前撮りといいます。式の日もカメラマンによる撮影をしていますが、新郎も新婦も忙しいため、良い写真が少なくなってしまう可能性もあります。撮影の日を別に設ければ、式の写真とは異なる雰囲気で撮影できるというメリットもあります。結婚式の前に撮影するのが前撮りで、結婚式が終わった後の別の日に撮影するのは後撮りと呼ばれています。

滅多に着られない和装へ憧れ、日本人なら和装、和装は両親や友人からの評判が良いといった理由から和装の人気が高まっています。白無垢などを着た花嫁の姿や真っ白な和装と真っ赤な口紅のコントラストがとても美しく、その姿を見て「私も着てみたい」と感じる女性は多くいます。もちろん白無垢以外の着物の種類もバラエティー豊かのため、衣装を何回かチェンジして前撮り写真の雰囲気を変化させて撮影を楽しめます。さらに、和装のヘアスタイルも現代のトレンドを取り入れるとおしゃれになるでしょう。

前撮りする方法は?

結婚式の前撮りには下記の2つの方法があります。

スタジオ撮影

式場のスタジオや写真スタジオ内で、結婚式の衣装を着て撮影する方法です。スタジオには、チャペルなど本格的なセットが組まれていたり、おしゃれなインテリアが置かれていたりするので、高品質な前撮りが可能です。また、照明も微調整ができる、屋内なので天気の心配をしなくていい、着替えやメイクしやすいといったメリットがあります。スタジオで撮影すると、しっかり作り込んだ写真が出来上がるでしょう。

ロケーション撮影

スタジオではなく、屋外やいろんな施設で撮影するのをロケーション撮影といいます。撮影許可が下りれば、自分たちの好きなロケーション場所で前撮りが可能です。豊かな自然の中や庭園、観光地、歴史的建造物、公園など和装に合ったロケーション場所を選択し、移動して撮影します。ただ、屋外だと天気や気温の影響を受けやすいのが難点といえます。

和装で前撮りする費用の相場

前撮り

結婚式の前撮りを和装でおこなう際の費用は、10~15万円が相場です。一般的に、和装の衣装代やアルバム代、撮影代がプランに含まれている場合が多いですが、中にはオプションを追加しないとアルバムを作成できないこともあります。プランを選ぶとき、しっかり内容を確認してから決定するようにしましょう。

和装の種類

和装の種類には下記が挙げられます。

白無垢

真っ白な見た目が印象的な白無垢は、室町時代から存在する伝統的な衣装です。白無垢の白には、「嫁いで新たな自分になる」という意味が込められています。つまり「お婿さんのおうちの色に染まる」という意味合いで、白が使用されているのです。真っ白な白をイメージする白無垢ですが、よく見ると色が微妙に違うので、実際に羽織ってみて自分に似合うのかを確認しておくと安心です。また、アクセサリーを色付きのものにしてアレンジしたり、ヘアスタイルに流行りを取り入れたりして自分なりのスタイルを作るのもおすすめです。

色打掛

花嫁衣裳のひとつである色打掛は、白無垢と同じように格式高いものです。小袖の上に色打掛を羽織るように着用する衣装で、刺しゅうの色や柄の鮮やかさが特徴です。 色打掛の色で人気なのが「赤」ですが、昔の人は赤を魔よけの色と考えており、太陽や命のシンボルとされる神聖な色とされていました。また、血の色と同じ赤は、嫁ぎ先色に染まるという意味があります。しかし、現代ではここまで気にしている方はそこまでおらず、赤以外の色打掛もあるので、自分が気に入った色打掛を選びましょう。色の選択によって、花嫁の雰囲気が大きく変わりますので、しっかり考えて選ぶことが大切です。落ち着いた雰囲気にしたいなら「黒」、派手な雰囲気がお好みの方は「金色」などがおすすめです。

引振袖

引振袖は、一般的に成人式で着られる振袖より裾が長いのが特徴で、裾を引いて歩く姿が魅力的な衣装です。また、ふき綿が裾に入っているので、形がふっくらしています。和装は重そうなイメージですが、引振袖は和装の中でカジュアルなものなので、打掛より軽く歩きやすくなっています。打掛の場合、帯を締めた上に羽織るので隠れて見えなくなりますが、引振袖だときれいに結んだ帯が見えるので、結び方も自分の好きなアレンジを楽しめます。また、恰好を和装にして、ヘアスタイルを洋髪にするというアレンジをする新婦もいらっしゃいます。

和装でロケーション撮影する季節や時期

和装で結婚式の前撮りをする場合、季節や時期は下記がおすすめです。気温が暑いと汗だくになりながら写真撮影することになってしまいます。

時期

結婚式の前撮りを披露宴などで使用する場合もあります。前撮りした写真は、完成するまで2週間~1ヵ月くらいかかるため、結婚式の3ヵ月前くらいに前撮りを終わらせておくと安心です。早めに前撮りを終わらせておけば、結婚式の準備にも支障は出ないでしょう。

時期

結婚式の前撮りをロケーション撮影するなら、春の3~5月頃か秋の10~11月頃が適しています。春は桜、秋は紅葉を背に撮影でき、どちらも和装の雰囲気とピッタリ合って上品で趣がある写真が完成するでしょう。また、春と秋は過ごしやすい気温なのも和装のロケーション撮影には向いています。雨や台風が多い季節や暑すぎ・寒すぎの気温だと撮影は難しい可能性があります。ただ、春も秋も前撮りのロケーション撮影で人気な季節のため、なかなか予約が取れなかったり、人気の観光地も人混みが多くて撮影できなかったりする場合もあるので注意しましょう。

和装でおすすめのロケーション場所

和装で前撮りするおすすめのスポットをご紹介します。

妙本寺(神奈川県)

1260年に建てられた歴史ある妙本寺は、日蓮宗の中で最も古い寺院のひとつです。広大な敷地の境内には、桜やアジサイ、紅葉など四季折々の花が楽しめます。中でも4~5月頃に開花する「海棠(カイドウ)」と呼ばれるお花が有名です。さらに妙本寺は、たくさんの木々に囲まれており、その風景はまさに圧巻で、そこを歩くだけで心が和むような感覚になります。見どころが豊富な妙本寺ですが、あまり観光客は来ない穴場といわれているので、ゆっくり和装でロケーション撮影が楽しめるでしょう。

肥後細川庭園(東京都)

肥後細川庭園は中央に大きな池がある池泉回遊式の広大な庭園です。東京にいるのに、まるで過去に来たような気分を味わえ、和装との相性も抜群です。庭師が丁寧に手入れしている園内は季節ごとにきれいなお花が咲き、秋は美しい紅葉でいっぱいになります。そんな古き良き日本の伝統を感じられる肥後細川庭園には和装に合うフォトスポットが満載です。魅力的な庭園で、お二人が気に入るロケーション場所をぜひ探してみてください。

甘泉園公園(東京都)

江戸時代から存在する新宿区で唯一の回遊式庭園です。古くからあるので、日本の歴史公園100選にも選ばれています。「甘泉園」という名前は、公園内に湧く水でお茶を淹れられるといわれていたことに由来します。静けさ漂う園内は、日本庭園という名にふさわしく、桜、あじさい、紅葉といった自然が観光客を魅了しています。特に秋の紅葉は人気があり、黄色や赤に染まった葉のコントラストが美しく、夜はライトアップされた紅葉を楽しめます。公園は約1万4000平方メートルという広さで、和装に合うおすすめスポットがたくさんあります。紅葉のシーズンはロケーション撮影でも人気もため、予約が早く埋まる可能性もありますから注意しましょう。

みその公園(神奈川県)

みその公園には江戸時代から存在する茅葺き屋根の見事なお屋敷があり、横浜市指定有形文化財に指定されています。主屋、穀蔵、蚕小屋、長屋門、文庫蔵の5棟あり、時代を感じさせる農機具や道具、家具などが展示され、見物しに多くの方が訪れています。日本の歴史的な建造物を背にロケーション撮影をおこなえば、タイムスリップしたような写真に仕上がります。縁側などで座ってのんびりしながら撮影もできるので、2人がリラックスした良い笑顔の写真も撮りやすくなるでしょう。

三渓園 (神奈川県)

横浜市にある東京ドーム約4個分の広さを持つ日本庭園で、園内で結婚式も挙げられます。園内には横浜市指定有形文化財や国の重要文化財に指定された建物などを含め、品格がある建物が17棟あります。さらに庭園を豊かな自然が取り囲んでおり、つつじ、桜、あじさい、菖蒲、彼岸花、銀杏、梅、ツバキといった四季折々の花々を鑑賞できる場所です。和装で前撮りするロケーションとしても適しており、味わい深い写真が撮影可能です。庭園内にはお食事処も併設されているので、お団子を食べつつ、和やかに前撮りを進めていけるでしょう。

目白庭園(東京都)

池泉回遊式の目白庭園の中央には大きな池があり、池の雰囲気を楽しみながら、庭園内の自然を満喫できます。都心からアクセスがいい場所にある目白庭園には、六角浮き見堂や赤鳥庵といった歴史的建造物を見物でき、日本の伝統を身近に感じられるのが魅力です。コンパクトな庭園内には和装に合うロケーションが凝縮されており、一年を通して映える写真の撮影が可能な場所です。ロケーション撮影のスポットとして人気なので、予約は早めにしましょう。

蘆花恒春園(東京都)

世田谷区にある蘆花恒春園は、京王線の千鳥烏山駅や八幡山駅から徒歩約15分の静かな場所にあります。敷地面積は約8万304平方メートルという大規模な庭園で、明治から大正の文豪「徳富蘆花」のお屋敷や庭が残されています。昔の日本家屋の中を見学でき、徳富蘆花が使っていた大机などが展示されています。そんな蘆花恒春園で人気のロケーションは和装の雰囲気と相性抜群な竹林です。東京で竹林がある庭園は珍しく、白無垢でも色打掛でもピッタリな景色が広がっています。また、桜、ひまわり、菜の花、梅、紅葉といった季節の移ろいも感じられ、さまざまな前撮りの写真が撮影可能です。

平成庭園(東京都)

築山池泉廻遊式の平成庭園は、石や砂の流れが美しい枯山水が魅力的な日本庭園です。大きな池の周りには、花菖蒲、つつじ、もみじといった自然が楽しめます。また、源信庵の中にある和室に入って撮影が可能です。

清澄庭園(東京都)

江東区にある清澄庭園は、都心にいるのを忘れるほどきれいな自然に囲まれています。園内には「涼亭」という風情がある建物が池のそばに建っており、池と涼亭を背景に撮影すれば、開放的で趣のある写真が出来上がるでしょう。さらに、池の端に設置された磯渡りやきれいな花々なども和装の雰囲気ともよく合います。都心から近い場所で、美しい自然とともに和装で前撮りしたい方に清澄庭園はおすすめです。

六義園(東京都)

大名庭園である六義園は、徳川綱吉の時代に作られたとされる歴史がある庭園です。園内は庭師によってしっかり手入れされており、結婚式の前撮りにも適しているといえます。また、桜、つつじ、あじさい、紅葉などが季節ごとに咲き誇り、特に秋の紅葉の素晴らしい景色は見る人を惹きつけます。江戸の二大庭園のひとつに数えられた六義園の自然と和装はぴったりです。

池田山公園(東京都)

春はソメイヨシノといった桜の名所、秋はきれいな紅葉が見られる公園です。大都会の東京にいるのを忘れるほど豊かな自然が豊富にあります。特に、公園内にある小さな滝がパワースポットとして人気を集めています。公園内にある池の周りを散歩しながら、豊かな自然やきれいな花、パワースポットの滝と一緒に彩り豊かな写真を撮影できるはずです。

まとめ

前撮り

結婚式の前撮りを和装でするなら、豊かな自然が多い日本庭園や公園のロケーションがおすすめです。選んだ白無垢、色打掛、引振袖の色合いなどを参考に、衣装の雰囲気と合うロケーション場所を探しましょう。ただ、和装で前撮りする場合、暑かったり寒かったりすると、撮影に集中できない恐れがあるため、ロケーション撮影する季節をよく考えて決める必要があります。また、結婚式で前撮りした写真を使用するときは、結婚式の3ヵ月前くらいに前撮りを済ませると、あとは結婚式の準備に専念できます。普段はなかなか着られない和装で結婚式の前撮りを撮影すれば、人生のいい思い出となるでしょう。